2014年7月17日木曜日
2014年7月13日日曜日
<後記> 第24回ゲスト:鬼頭志帆さんより
第24回ゲスト、鬼頭志帆(写真家、インド)より
「なんでインドなんですか?しかも写真で。」
初めてお話しするALIMOさんからの最初のご質問でした。 確かにインドにおける写真文化は深化の過程にあるとはいえ、 まだまだこれからの分野という印象です。 個人的に来たいと思ったことすらなかったこの人口12億人超を誇 るしっちゃかめっちゃかなインドという国に、 なぜわざわざ文化庁からの一年間の研修期間を費やそうと思ったの か。我ながら不思議に思うこともあります。
そもそも私が初めてインドを訪れたのは2008年当時、 一ヶ月の短期留学生としてでした。インド・ アーメダバードのNational Institute of Designというデザインの国立大学院に、 留学先だった英国の大学より国際交流の一環で招聘されたことが、 インドとの出会いでした。 初めて滞在した場所が国でトップのデザイン教育機関だったことが 幸いし、友人も数多くでき、 アーメダバードの夜の街の灯りに魅せられて大判カメラで写真作品 の撮影を始め、その作品がさらにインドでの展覧会につながり、 と一糸の糸が縒り合わさるようにだんだんとこの国への縁が深まっ て行ったように感じています。
さらになぜ「写真」なのかというご質問に対して。 私たちの多くは写真やカメラの技術が進化し、 だれもが簡単に写真を撮って即座に共有できる環境に暮らしていま す。そしてそれはよいことであると思います。 ただ写真家として自分のつくりだす写真に価値を付け加えられると すれば、それは何かを見た時の反射(Reaction) として撮られた写真を越えて、考えや発見を投影( Reflection)する存在であればということです。
写真家として世界を見ながら、 不思議に思ったことやどうしても知りたいことをより深く探り、 考え、形にすること。そして多くの方々に見てもらうことで、 お互いの世界がさらに深まっていくこと。 その過程そのものが写真作品をつくっていくことであると考えてい ます。
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以下告知・お願いにて恐縮ですが、
1) Emonogatari
現在進めている写真のプロジェクトで、「 世界の国々における日本の人々の物語」に興味を持っています。 国の歴史ではなくてだれかの物語。 おじいちゃんやおばあちゃんのお話、 自分の家族に語り継がれてきたお話などで、古い写真、手紙、 絵はがき、電報など、ビジュアルの資料(画像、写真、絵など) がともにあるものを、みなさまよりひろく募集しております。 個人的には第二次大戦中の日本とインドの歴史( インパール作戦など)について鋭意調べています。 何かお話をご存知の方、ぜひご一報ください。 もちろんそれ以外のお話でも歓迎です。
- お話の時代はデジタルの技術が普及する1991年より前のもの
- 写真などの資料は高解像度でスキャンしてください( ご不明な方はお手伝いいたしますのでお知らせください)。( 長辺20cm、短辺なりゆき、解像度300dpi、 カラーモードRGB、フォーマットJpeg、 最高画質12にて画像を保存)
- 文書ファイルにてそのビジュアル資料にまつわる物語を教えてくだ さい。人のお名前や物語の詳細など、 詳しくお書き頂ければ幸いです。必ず筆者のお名前、 メールアドレス、お電話番号をお書き添えください。
- email: shiho@shihokito.com
お送り頂いた画像、お話は、こちらで編集させて頂いたうえで、 現在進行中のプロジェクト’Emonogatari’ のプロジェクトウェブサイト(作成中)にてご紹介予定です。 物語や画像は今後予定されている展覧会などでも展示される可能性 がありますが、 その際は必ず寄稿者の方々に事前にご相談いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
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2) Photo Shanghai: 5-9 September 2014, Shanghai, China
中国で初めての写真に特化した国際写真フェスティバル「 フォト上海 2014」に出展します。ロンドンのギャラリー「シャンデリア・ プロジェクツ」によるキュレーションで、 鬼頭のアーメダバードの夜の街を撮影した「pikari」 シリーズより未発表の新作を展示予定です。
Photo Shanghai is the first international art fair dedicated to photography in China. Latest images from pikari will be shown for the first time by Chandelier Projects at a curated booth at Shanghai Exhibition Centre.
Represented Artists: Rut Blees Luxemburg / Shiho Kito / Amy Petra Woodward / Hao Xu
- Photo Shanghai 2014: http://www.photoshanghai.org
- Chandelier Projects: http://chandelierprojects.com/ Photo-Shanghai-2014-A-Rebours- Against-Nature/solo/
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また末筆ながら、 栄えあるSALONAIR最終回にお招きくださいましたALIM Oさんと大野さんに、深くお礼申し上げます。 どうもありがとうございました。 ALIMOさんのインド留学時代の「 インド人講師に才能をねたまれて四六時中無視された話」「 晴れてインド人コミュニティの一員として認められた話」、 必聴です!
またみなさま、インドにお越しの際はどうぞご一報ください。 通常インドの北西グジャラート州のアーメダバード・ ガンディナガールにて2015年1月まで暮らしております。 禁酒菜食の州ですが、面白いこともいろいろあります。
それではまた。
インド、デリー(出張中)より
鬼頭拝
2014年7月3日木曜日
【SALONAIRを振り返るSALONAIR】 ゲスト:大野要介
最後の放送となるSALONAIRは、7月16日(水)日本時間 22時スタートです!
モデレーターALIMOの日本への帰国を機に終了することになったSALONAIR。1年4ヶ月の間に総勢24名の海外在住の日本人アーティスト、キュレーター、研究者などと対談してきました。最後の放送には、番組を裏から支え続けてくれた大野要介さん(番組内では度々神の声として出てくる)とともに、1年4ヶ月を振り返るお話をしたいと思っています。
日時が変則的なのでご注意ください。
SALONAIR 全アーカイブ映像リンク
#1 宮嶋みぎわ(JAZZ)
#2 岩田草平(現代美術)
#3 槌本紘子(パフォーマンス)
#4 大野要介(stopmotion.jp主宰)
#5 鈴木光(映像)
#6 樋口貴彦(建築)
#7 鈴木悠哉(現代美術)
#8 ハラサオリ(ダンスパフォーマンス)
#9 木村悠介(舞台芸術)
#10 奥田昌輝(アニメーション)
#11 戸田ひかる(ドキュメンター映像)
#12 三原麻里(オルガン)
#13 瀬山葉子(セノグラフィ)
#14 日名淳裕(オーストリア文学研究)
#15 山根星子(ヴァイオリン)
#16 中川綾(ファッションデザイナー)
#17 塩原れじ(写真)
#18 本田江伊子(キュレーター)
#19 福本奈緒(テキスタイルデザイナー)
#20 小出稚子(作曲家)
#21 瀬戸桃子(映像)
#22 土屋萌児(アニメーション)
#23 小野寺綾(絵画)
#24 鬼頭志帆(写真家)
モデレーターALIMOの日本への帰国を機に終了することになったSALONAIR。1年4ヶ月の間に総勢24名の海外在住の日本人アーティスト、キュレーター、研究者などと対談してきました。最後の放送には、番組を裏から支え続けてくれた大野要介さん(番組内では度々神の声として出てくる)とともに、1年4ヶ月を振り返るお話をしたいと思っています。
日時が変則的なのでご注意ください。
SALONAIR 全アーカイブ映像リンク
#1 宮嶋みぎわ(JAZZ)
#2 岩田草平(現代美術)
#3 槌本紘子(パフォーマンス)
#4 大野要介(stopmotion.jp主宰)
#5 鈴木光(映像)
#6 樋口貴彦(建築)
#7 鈴木悠哉(現代美術)
#8 ハラサオリ(ダンスパフォーマンス)
#9 木村悠介(舞台芸術)
#10 奥田昌輝(アニメーション)
#11 戸田ひかる(ドキュメンター映像)
#12 三原麻里(オルガン)
#13 瀬山葉子(セノグラフィ)
#14 日名淳裕(オーストリア文学研究)
#15 山根星子(ヴァイオリン)
#16 中川綾(ファッションデザイナー)
#17 塩原れじ(写真)
#18 本田江伊子(キュレーター)
#19 福本奈緒(テキスタイルデザイナー)
#20 小出稚子(作曲家)
#21 瀬戸桃子(映像)
#22 土屋萌児(アニメーション)
#23 小野寺綾(絵画)
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