ALIMOさん、大野さん先日はありがとうございました。
対談の後半はおにぎりをくわえた娘も参加しお騒がせしましたが、楽しかったです。
アニメーションを作り始めた頃の話で、2人とも2004年にセルアニメーションみたいに絵を動かすにはどうすればいいのか考えた末に、ALIMOさんは絵を塗り重ねて動かし、僕は絵を切り取って動かしそれをビデオで撮影してアニメーションを作ってみたという体験について話したのが特に印象深かったです。
テレビや映画で見るアニメーションがどうやって作られているか知る前に自分でやってみたらこうなったという所からスタート出来たというのは実はすごく価値のある事なのではないかと思いました。
今、アニメーション作品”耳なし芳一”を作っている中で、その感覚と少し共通するかもしれないと思うのは、古来から民話や怪談話は口承で人から人へ伝えられてきたわけですが、もう少し怖くなった方が面白いとか、それぞれの解釈も混ざってゆくので話が生き物のように時代と共に微妙にデフィルメされていったのではないかと思います。
その後は多くの人が文字を読めるようになったり、小泉八雲が怪談を本にしたり、現在では文章をコピーペーストして伝える事が出来るようにもなったのでデフォルメされる余地があまり無くなってしまったと思いますが、僕は物事を正確に伝える事よりも人というフィルターを通って出てきた物が本人は同じと思っていても実際には前と違ってるという事の方に人間の可能性を感じてしまいます、そういう部分が愛おしいとも思います、そこで何を感じたのかにすごく左右されるからです、実生活では喧嘩の原因になるけど。
アニメーションを作るという行為も生き物のように人というフィルターを経由して勝手にデフォルメされながら今まで来て、これからも行くのだと思います。
ALIMOさん、大野さんこのような機会を与えて下さりありがとうございました。
実際に会える日を楽しみにしています!
2014年4月13日、土屋萌児
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