2013年10月19日土曜日

<後記> 第12回ゲスト:三原麻里さんより

 私自身の留学準備にあたっては、色んな方に本当にお世話になった。ので、私もこれから国外へ出ようとしている人のお手伝いができればいいな、との思いから、サロネアへ出演させて頂いた。しかし稚拙なトークしかできず(しかも映像も出てないというのに)申し訳ございませんでした…。
お詫びにこの場を借りて、いくらかの補足を。

 テスト生用VISAと、現地での滞在許可証申請についての体験記は、過去にブログにまとめたので、そちらを参照して頂ければと思う。

フランス人とのコミュニケーションについて
 お店やレストランに入って笑顔で挨拶はデフォルトだが、ここでもう一声を。挨拶はBonjour!だけでなく、Bonjour Monsieur (ou Madame) !と、ムッシュー(もしくはマダム、話しかける相手に合わせて)と付け加えた方が、フランス人にとっては感じが良いらしい。言うと言わないでは、対応が若干違う気がするので、ぜひ挨拶の時はムッシュー、マダムを付け加えてみて頂きたい。

持ってきて良かったと思うもの
・ファンデーション予備(ハイブランド以外では肌に合う色がなかなか見つからないので)
・気分が落ち込んだ時用DVD(クスっと笑えるものが。癒されるものが良い。私の鉄板DVDは、水曜どうでしょう、映画「南極料理人」)、本、漫画、雑誌とか。
・湿布
・菜箸
・シリコンスチーマー(日本では100均でも買えるのに、こちらではルクエの高価なものしか見かけない)
Sサイズのコーヒータンブラー
他にもあろうが、キリがないのでこのあたりで。あとは、ガッツとやる気、しかし同時に最初は何事もうまく行かなくって当たり前、だって外国だもの、というほど良い諦念を持って旅立つと良いと思う。

さて、このあたりから真面目に後記。
実はsalonairの出演依頼を頂き、他のアーティストの方々のアーカイブ映像や後記を拝見し、非常にドキドキしてしまった。なぜなら、「私、こんなに色々考えて外国に出てきたわけじゃないんだよね…!」というのが正直なところだったからである。
西洋音楽を学ぶ者にとって、しかも特に演奏解釈が楽器に拠るところが非常に大きいオルガン専攻の私にとっては、西洋で学ぶというのはあまりにも自然な成り行きであり、必須のことのように思われたからというだけの理由で日本を出たのである。

しかしそれは、正解でもあり不正解でもあったのだが、私は来てみて良かったと思う。幸いなことにシャルトルのコンクールで優勝し、そのコンサートツアーの最中、歴史的な楽器に触れる機会に恵まれた。得たものは、ずばり耳の記憶である。オルガニストはストップを操作し、音色を自分自身で組み合わせて作品を演奏するのだが、耳が歴史的な楽器の音色を、自然と探り当てるようになったのだ。西欧に住む人々にとってはなんでもないことかもしれないが、私には、まさにプライスレスの経験である。

今年一年間は、文化庁の海外研修員として派遣されているが、1617世紀頃のフランス古典と呼ばれるジャンルのオルガン音楽について理解を深めていきたいと思っている。そして同時にコンサートツアーも引き続き行っていく。
12月はパリのノートルダムとパリ近郊の街で、来年2014年からは2月セビリャ、3月はル・アーブル、4月はコニャック…などと続くので、ぜひブログのコンサートインフォメーションに目を通して、もし機会があれば、ご来場頂けると非常に嬉しく思います。(そしてCDも聴いてくださると、飛び上がるほど嬉しいです)

最後になりましたが、この非常に興味深い企画に呼んでくださったALIMOさん、グループ通話で映像が出ずに迷惑をおかけしてしまいました大野要介さん、本当にありがとうございました!


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